趣意書
長野県伊那北高等学校第20回卒業 不撓の会
卒業50周年記念事業
趣 意 書
盛夏の候、同期生各位におかれましては、充実した日々をお過ごしのことと拝察いたします。
さて、私たち長野県伊那北高等学校第20回卒業生は、今年度が卒業50年の節目の年にあたります。
思い起こせば、桜並木の通学路、木造校舎だった管理教室棟や図書館そして旧体育館、自然豊かな北に開けたグランドなどが懐かしく脳裏に浮かびます。
かつて、卒業30年と40年の節目の年に同期会として記念事業を実施し、多くの仲間の皆さんが一堂に集い、旧交を温めるとともに母校への想いを新たにしてきました。
今回の卒業50年にあたっても、「同期生の旧交を温め、仲間とともに明日への英気を養う」ことを目的として掲げ、古希近くの年代に相応しい3回目となる記念事業を実施したいと思います。
母校の開校した大正9(1920)年から間もなく一世紀、私たちも卒業後、早くも半世紀を生きてきたことになります。これまでの生涯を振り返るとき、青春時代の真只中ともいえる高校生活が、その後の生き方の起点になっているように思います。そして、今までの有為転変の人生のなかに、確たる重みをもった「伊那北の頃」という経験の塊のようなものが存在していることを感じます。
卒業30周年を期に掲げた「創造と挑戦」の精神を今一度思い起こし、同期生がともに集い、往時に想いを馳せつつ、これからの心の糧を大いに養おうではありませんか。
なお、30年の記念事業を実施する際に、同期会の名称を20回卒業にちなんで「不倒の会」としました。しかし、私たちも還暦を過ぎ、恩師や同期生に物故者が次第に増えてくるなかで、今回から「不撓の会」と改めることにしました。身体は老いたとしても、心意気は撓まずに生きていきたいとの思いを込めさせていただきました。
同期生の皆さんにおかれましては、充分に趣旨と意義をご理解の上、ご協力を賜りたくお願い申し上げます。
平成30(2018)年7月吉日
長野県伊那北高等学校第20回卒業
卒業50周年記念事業実行委員会
実行委員長 唐澤 敏